『「見える化」仕事術』石川和幸(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
投稿者: たけし 投稿日:2012/07/16
カテゴリー:【ビジネス・経済・キャリア】 【たけし】 【おすすめ度:☆☆☆】
主にサプライチェーン・マネジメントのコンサルタントである著者が、製造業における効率化手法を、仕事の生産性向上に応用することをテーマにした本。
仕事や思考を整理するフレームワークを一通り網羅
本書では、仕事の効率化を図る上で問題となりやすい、ルーチンワークや思考法、プロジェクトマネジメントを効率化するフレームワークを提供しています。 IT業界における応用情報技術者レベルの知識がある人ならば、一度は聞いた事のあるような有名なフレームワークが網羅されています。例えば、ルーチンワークを効率化するフレームワークとしては、チェックリスト、マニュアル、To-Doリスト、アジェンダを紹介し、思考を整理するフレームワークとしては、箇条書き、マトリクス、ロジックツリー、因果展開ツリー、フロー図、ネットワーク図、ブレーンストーミング、KJ法、マインドマップ、As-Isモデル、To-Beモデル、Gap分析、トランジションプランなどを紹介しています。
後半は、プロジェクトマネジメント技法に入って行き、PDCAサイクル、WBSの作成、スケジュールの作成、体制図の作成、課題管理票の作成など、プロジェクトを運営する上で基本的な事が網羅されています。
有名な思考フレームワークの使いどころを学ぶためにオススメ
上記で触れたフレームワークの多くは、IT業界では有名なものが多く、応用情報技術者レベルの知識があれば既に知っている場合が多いです。 しかし、実際のプロジェクトを進める上で、個々のフレームワークがなぜ必要になってくるのか、どのような局面で適用すれば良いのかについては、試験を受けただけでは分かりにくいのではないでしょうか。そのような方には、フレームワークを実際に適用する場面をイメージするために使える本だと思います。 ただし、個々のフレームワークの記述については概要レベルの紹介しかされていないので、より深く使い方を学びたい方は、別途専門書を一読される事をオススメします。[スポンサーサイト]