『Dr.オッシーの意外と知らない家畜のはなし』押田敏雄(中央畜産会)
投稿者: かーくん 投稿日:2012/05/03
カテゴリー:【科学・テクノロジー】 【暮らし・健康・子育て】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆☆】
本著は「Dr.オッシー」こと、日本家畜衛生学会理事などを歴任された家畜についてのプロフェッショナル 押田敏雄先生によって執筆された作品です。家畜のことを一般の人に少しでも理解を深めてもらいたいという思いから執筆された著書です。
畜産と聞くと養豚場や牧場のイメージが浮かび、一見すると自分とは関係ないと思ってしまう方も多いのではないでしょうか? 本著を読むまでは私もそうでした。けれども、自分が毎日食べている物がどのようにできているかを知るという視点で見ると、ぐっと身近な事柄に思えてきます。
- 鶏はなぜ毎日、卵を産めるのか?
- 家畜はどのくらいで大きくなるのか?
- なぜ牛は妊娠しないと乳を出さないのか?
- 肉は生食できるか?
- ペットボトル入りの牛乳がない理由は?
いざ聞かれると、確かに……と思ってしまうことがたくさんあります。また、アイスやチーズ、牛乳、肉製品がどのように作られているかということが照会されています。何気なく、毎日自分の口に入れている物がどれだけ多いか反省してしまいます。そして、読み終わった頃には食事についての関心が高まりました。
もともとは畜産総合情報誌の月刊『家畜コンサルタント』に連載されていたということもあり、ひと見開きごとに読みやすくまとめられています。関心がある内容を飛ばし読みすることもOKです。お子さんと一緒に毎日ひと見開きずつくらい読んでいくのも良いのではないでしょうか? 知った上で買い物に行ったり、お料理や食事をしたりするとそれだけで学びにつながると思います。見開きによっては、少し詳しく書かれている部分もあるので、予習が必要なページもありそうです。
自分の1つ先、2つ先で起きていることに想像を膨らまし、知る心がけを持つ必要性を実感した1冊でした。家畜に関心がなかったひとほど読んでもらいたい1冊です。さて、今日のご飯は何にしようかな?
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