『あほだらクリーム』及川雅彦(文芸社)

投稿者: かーくん 投稿日:2010/07/21
カテゴリー:【文学・評論】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆

『あひだらクリーム』は、少しまえに著者から献本をしていただくという機会があり拝見しました。ふだんは小説をほとんど読まないのですが、プレゼントしていただくと読む機会ができてよかったです。及川さん、ありがとうございます。率直な意見を書いてくださいというお言葉に甘えて、思ったままの感想を書かせて頂きます。

ある高校の教室から始まるストーリー。
教育実習に来ていた大学生が授業中にいきなり教室を飛び出したことから、席を切ったようにスピードをあげていくオープニングの展開。そのスピード感が爽快です。その教育実習生が、飛びだす前に発した言葉「あほだら」。この聞きなれない言葉がキーワードとなり、様々な人とのつながりが浮かび上がる展開に発展していきます。果たして「あほだら」とはなんなのか……。
同じ教室にいた生徒の視点、実習に来ていた先生の恩師の視点など、様々な登場人物の視点で描かれていることもリズムとして面白かった。すこし人が早く代わりすぎな感もあったが、それがスピードを感じさせてくれたのかもしれない。中盤以降には「あほだら」の正体がわかって行く部分は思わず一気に読み切ってしまった。
気になる結末だが、ふだん小説を読んでいない私には結末の発散具合がついていけず、残念だった。また、時代生を写しだそうといろいろな要素が入っているが、入れようとしている部分が感じられたり、その割りに「そんな言葉遣いを最近の高校生はしているのかな?」と首をかしげてしまうことも所々あったことに違和感を覚えました。
オープニングの爽快感、中盤の謎解きの心地良さ。今後の作品に期待したいという点で2つ星な作品であると思います。

[スポンサーサイト]

『あほだらクリーム』及川雅彦(文芸社)の関連本

スポンサーサイト

トラックバック

『あほだらクリーム』及川雅彦(文芸社)
に関連するトラックバックをお待ちしています。トラックバックURL:
http://www.noaruseikatu.jp/cgi-bin/mt/no-tb2.cgi/315
承認後の表示になります。ご了承ください。

のある生活:音楽のある生活エクセルのある生活メモのある生活ヒト・コト・モノをtabaneru.jp