『イザというときの労働基準法』布施直春(PHPビジネス新書)

投稿者: かーくん 投稿日:2009/08/30
カテゴリー:【ビジネス・経済・キャリア】 【新書・文庫】 【か〜くんの紹介

 総務省の発表によると2009年7月の失業率(季節調整値)が5.7%まで悪化し、解雇はされていないけれど仕事がないという「企業内失業者」も過去最高となる推計が発表されている。雇用に関する問題を直面している人々、今のところ問題はなくても、1年先に自分もその立場になるのではないかという不安を覚える方々も多くいると思います。

 「明日は我が身。不況の荒波を乗り越えるには知識が必要」という気持ちで『イザというときの労働基準法 トラブル発生!そのときあなたは・会社はどうする?』を読んでみました。

 本著は正社員が知っておくべきこと、派遣労働やパートタイマー、契約社員として働く人々が知っておくべきことを個別の事例を挙げながら紹介しています。それだけでなく、雇い主である経営者が知っておくべき事も示されています。このように、それぞれの立場に応じて様々な疑問点に答えている点は、本著の特徴であると言えます。それゆえ、最初から最後まで全てを読むべき本と言うよりは、自分に関係する部分を抜粋して読むべき本という構成になっています。


 私の場合は、就業規則についての説明がされている箇所が1番有益でした。少し抜粋しておきます。
必ず記載しなければならない、「絶対的必要記載事項」は次の3つがあるようです。
1)労働日、勤労時間、始業・就業の時刻、休憩時間、休日、休暇
2)給料(賃金の決定・計算、支払い方法、賃金の締め切り・支払いの時期、昇級に関する事項)
3)退職(解雇の事由(じゆう:根拠となる事実、理由)、任意退職、定年制、契約期間の満了による退職など労働者がその身分を失うすべての場合に関すること)


 また、制度がある場合には必ず記載しなければならないことに8項目があるようです。
1)退職金(支給される労働者の範囲、決定・計算・支払いの方法、支払い時期)
2)臨時の給料(賞与、結婚手当などを支払うのは企業の自由。だが、制度を設ける場合は支給条件、支給時期などを規定することが必要)、最低賃金額
3)その他の負担(従業員の食費、作業用品、社宅費、共済組合費などの負担の有無、金額)
4)労働安全・衛生
5)職業訓練(種類、内容、期間、受講者の資格、受講中・終了後の処遇など)
6)災害補償・業務外傷病扶助(労災保険法・健康保険法を上回る補償など)
7)表彰・制裁(表彰制度、懲戒処分の事由・種類・程度・手続き)
8)事業場の社員のすべてに適用される定め(採用・採用期間・配転・出向・休職・旅費・福利厚生など)


 週明けに自分の会社の就業規則を1度チェックします。みなさんも本著片手に確認してみてはいかがでしょうか?また、就職活動をしてたと、最終決定をする前に見比べさせてもらっても良かったなとも思いました。今、就職活動を学生の方、既卒の方も採用が決まった際に可能であれば就業規則を見せてもらうことをおすすめします。また、それ以外の雇用に関する知識を身につけた上で、採用試験を受けるのでは大きな違いが生まれると思います。


 この他にも雇用契約に関する法律で、行政的なもの・努力的なものがあること。罰則があるもの・ないものの区別があることを知りました。そして、「5分遅刻しただけなのに30分の遅刻として賃金カット。これって適法?」の節では、「そうなのか・・・」という気づきも得られました。
抜粋して読むことができるので、短い時間で自分を守る道具を1つ増やせられる1冊です。ぜひ読んでみてください。

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