『おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由』中島 聡 (アスキー新書)
投稿者: たけし 投稿日:2008/07/27
カテゴリー:【新書・文庫】 【たけし】 【おすすめ度:☆☆☆☆☆】
日本人ながらCADソフトの先駆けである"CANDY"を開発し、MicrosoftでWindows95、98、Internet Explorer3.0の開発に携わった凄腕のプログラマ・中島聡氏。彼がブログや雑誌のコラムに綴った今後のIT業界の展望と、日本のIT業界の第一人者たちとの対談を纏めたのが本書です。シリコンバレーの空気を吸ってきた彼にとっては、日本のIT業界が進もうとしている道は世界の趨勢からちょっとずれていると感じられる。それはどんな風に?何故そうなってるの?そんな事を一冊まるまる論じています。
インターネットへの常時接続が当たり前になり、GoogleやAppleが台頭。その結果ハードウェアのみならず、ソフトウェアも、OSすらもコモディティ化が進みつつある。そんな時代にIT産業はどうやって利益を出せるビジネスをするべきか?日本のIT業界が取り組むべき課題は「おもてなしの心」と「スーツとギークの和解」だとか。個人的には後半の中島氏のMicrosoftでの思い出話の方も興味深く感じました。興味のある方は是非ご一読ください。学生からプログラマ、管理職、経営者まで多くの方を刺激する内容だと思います。
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