『「3年目社員」が辞める会社 辞めない会社 若手流出時代の処方箋』森田英一

投稿者: かーくん 投稿日:2008/03/12
カテゴリー:【新書・文庫】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆☆☆

 入社三年目までに「大卒者が三割、高卒者が五割、中卒者が七割辞める」という現象を「七五三問題」と呼ばれている。この問題の原因・対策への言及、そして採用活動の時点での問題点について触れた1冊である。

「七五三問題」の原因

 「七五三問題」の原因としては、次の2つを挙げられることが多い。1つ目には、若者の「打たれ弱さ」に主な原因を求める「最近の若者は」論。2つ目には、大学から社会に出る段階で自分に本当に合った選択をしていないという「ミスマッチ」論である。  しかし、筆者はそれだけではないと述べている。では何が原因なのだろうか。むしろ向上心の高い人間が、「現在の仕事に満足していない、あまり満足していない」という理由で転職を希望しているというのである。新入社員は自分が会社や上司からどのように育ててもらえるか、育てる環境があるかを重視しているのである。

採用活動方法による問題点

加えて、このようになる原因として採用活動があるとして、筆者は次のように述べている。

 採用活動(学生から見れば就職活動だが)の実態は、一種の「ばかし合い」の状態になってしまっている感が否めない。会社案内にはグローバル企業ですと書いてあっても、現実には海外で仕事ができるのは入社一〇年後にごく一部の部署だけだとか、学生のほうも、受験している一〇社すべてに対して「御社が第一志望です」と平気で言っていたりする。
 これに対し、採用する前(学生からすれば就職する前)から、「私たちの会社はこういう会社です」「当社に就職するとこういう成長ができます」ということを明確に打ち出して、しっかりとコミュニケーションをとって、応募者の方からもセルフ・スクリーニングできる仕組みをつくったほうが、双方にとってもはるかに建設的である。そういう方向で採用活動を考えましょうというのが我々の提言なのである。

 確かに学生や新入社員に問題があることも多い。しかし、それだけでないと言うことにも気づく必要があるのではないのだろうか?フラット化する世界の中で騙し合いをしている暇はない。お互い変わっていかなければ、だまし合っている間に日本全体沈没になってしまう。
 現在就職活動をしている人はもちろん、来年に就職活動を控えた人にも将来を考える上で呼んでもらいたい1冊である。以前に紹介をさせていただいた『若者はなぜ3年で辞めるのか?』『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』も合わせておすすめしたい。

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