『金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか』吉本佳生(光文社新書)

投稿者: かーくん 投稿日:2008/02/03
カテゴリー:【投資・金融・会社経営】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆☆☆

 電化製品を購入したり、スーパーで買い物をするときには広告を一生懸命見る。でも、「金融商品となるときちんと広告を読んで比較しない」、「読もうと思っても文字か多すぎてよく分からない」。そういう人は多いのではないでしょうか。『金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか』は、そんな人に是非読んでもらいたい本です。

金融機関に都合の良い客

 それは次に示す筆者の主張からも実感できます。『金融機関は、勉強していない(勉強する気がない)客からいかに手数料を取るか、それこそ必死で工夫しています。』  私達は知らない間に損をしているかもしれません。私は投資信託を買っていないし、株もやっていないから関係ないと思う人も多いでしょう。しかし、少し勉強すればもらえるはずの利子を、知識がないためにもらえていないとすればどうでしょうか。そういう意味でも損をしているかもしれません。

自分の身を守るための金融知識

 そのような状態を回避するための知恵がたくさん詰まっています。例えば、次のようなことが紹介されています。 ・金融の世界では、セット商品は単品よりも割高なことがよくある。“特約つき”との表示がある資産運用商品の多くは、銀行側に有利な特約がついているのであって、それはすなわち客側には不利な特約となります。

SRIファンドをわざわざ選ぶべきなのか?

 とりわけ印象的であったのは、最近話題のSRIファンドについての言及です。SRIとは、Socially Responsible Investmentの頭文字をとったもので、「社会的に責任ある投資」という意味です。環境問題や貧困問題などの社会問題に対して積極的に貢献している企業を中心に運用をする投資信託をSRIファンドといいます。
『環境問題などに関連して社会貢献をしたいとしても、中途半端にエコファンドを買ったりせずに、資産運用はふつうにおこなえばいいと思います。それで稼いだおカネで、「環境に配慮した製品だけど高いのでこれまで買わなかった製品」を買うようにするなど、自分の日常生活での努力を深める方が、社会問題への取り組みとしても、ずっと優れています。』
 手数料が高いにもかかわらず、現状では業績がよい東証一部の企業を組み入れた投資信託と構成はあまり変わりません。つまり、今まで売っていたものに「環境」や「社会貢献」という看板を付け替えたに過ぎない商品が多いと言うことです。

 すこし分厚いですが、その分丁寧に説明がされており、分かりやすい本です。加えて、架空の広告ですが具体的な広告を例にして説明がされており、実感を持って読むことができます。きっと、これまで敬遠していた金融広告が少し身近に感じられるようになる1冊です。知らない間に手数料もとられ、リスクを自分に転嫁されないためにも金融リテラシーはきちんと身につけておくべきです。最初の1冊としてもお勧めします。

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