『IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣』原尻淳一、小山龍介(東洋経済新報社)
投稿者: かーくん 投稿日:2007/10/19
カテゴリー:【ビジネス・経済・キャリア】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆☆】
以前に紹介をした『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』に引き続き、『IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣』を読んでみた。一言で言うと、アイデアを生み出すし、育てるためのエッセンスが詰まった本である。しかも、読みやすい量になるように分けられているので、必要な箇所を短時間に読むことができる。紹介されているアイデアハックは、89個にのぼる。この中で私自身が役立った点を中心に紹介していく。
今すぐにでも実行したいと感じたアイデアがいくつもあった。その中で読書後にすでに実行したたアイデアハックは次の2つである。
15分以上かかる作業は、すべてスケジュールへ組み込み
これまで15分程度の作業は、少ししか時間を取らないのでスケジュール帳には書かなくても良いと思っていた。しかし、スケジュールとして書き込むことで、いつするべきかが明確となった。それにより作業効率をあげることができ、作業をし忘れることも減らせた。
ここで紹介されていた作業を分割するという方法は、『スピードハック』でも紹介されていた方法である。スケジュール帳に書き込むという点で、作業分割のバージョンアップになると感じた。
本棚を知のデータベースに変える
私の本棚は、これまで新書やハードカバーごとに並べられていた。見事に本著で紹介されているダメな本棚である。これは本と本のつながりを無視した整理の仕方である。
それに対して本著で紹介されていた本棚の整理方法は、本同士のつながりを意識したものであった。グルーピングによってアイデアとアイデアをつなぎ合わせるという方法である。アイデアを頭の中でつなぎ合わせることも必要である。けれども、視覚からアイデアのつながりに偶然気づける環境の整備は、同様に重要だと感じられた。
この他にも私が既に行っているもので紹介されているものがあり、おすすめしたいアイデアハックが紹介されていた。例えば、「ブログでアイデアを発表する」、「手帳に自分の辞書をつくる」というものである。
この2つの共通点は「インプットするだけではアイデアや知識を生かし切れない」と言うことである。つまり、「アウトプットをしなければ自分のものにならない」と言うわけである。読んだ本の内容を人に話すなど、自分なりのアウトプットを作ることをおすすめします。
このように実践的なアイデアの貯め方、生かし方が紹介された本が、『IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣』である。あなたの優れたアイデアを顕在化し、育てるために必要な栄養を与えてくれる1冊である。併せて、野口悠紀夫教授の『超整理法』(中公新書)もアイデアハックな本としておすすめしたい1冊である。
[スポンサーサイト]