『アメリカの新国家戦略が日本を襲う』日高 義樹 (徳間書店)

投稿者: たけし 投稿日:2007/08/06
カテゴリー:【社会・政治】 【たけし】 【おすすめ度:☆☆☆☆

 ジャーナリストとして日米関係の将来を追い続けている日高 義樹氏の最新作。アメリカ政府高官に直接インタビューを行い、数多くの証言を拾う事が出来る人物としては、日本人のジャーナリストでは日高氏の右に出る者はいないのではないでしょうか。日米関係を考える時、アメリカ政府首脳の考えをできるだけ正確に知る事が重要となりますが、そのために日高氏の著作は極めて貴重な情報源となります。

 近年、日高氏はブッシュ政権の世界戦略がテロリストを支援する国家群に対して極めて強硬であり、近いうちに北朝鮮を空爆するであろうと伝えていましたが、今回の著作ではその論調が大きく変わりました。つまり、アメリカの世界戦略の変化に伴い、ブッシュ政権の東アジアに対する関心が急速に失われている事を伝えています。この事から、日米間の利害関係が希薄になり、安倍政権は主体的に日本の安全保障政策を作り出す必要に迫られている事を示唆しています。しかし、安倍政権は戦後レジームからの脱却を掲げてはいるものの、現状の安全保障体制の枠組みから抜けられずに主体的に戦略を考える事ができないため、著者は現在の日本が非常に危険な状態にあると警告しています。

 本書を通じて著者は、安倍政権の安全保障政策の未熟さを批判していますが、同時に読者一人一人に対しても、今後の日本の安全保障政策について主体的に考えるように促しているように思われます。7月の参議院選挙では、年金問題のみが大きくクローズアップされましたが、果たしてそれで良かったのかどうか、考えさせられる一冊です。

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