『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』武田邦彦(洋泉社)
投稿者: かーくん 投稿日:2007/05/06
カテゴリー:【科学・テクノロジー】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆☆☆】
ペットボトルはリサイクルすべきであり、分別回収されたペットボトルは大半がリサイクルされている。ダイオキシンは猛毒である。温暖化して北極の氷が溶けると海面が上昇し、南極の氷は減ってしまう。
これ全部ウソです。
このように環境問題はなぜウソがまかり通るのかを述べているのが本著である。その一因として、武田邦彦氏はマスコミや行政による「故意の誤報」があるとしている。先に挙げたウソを知らなかった方は、是非読んでもらいたい。あなたが環境の良いと思っていることは、むしろ環境に悪影響を及ぼしているかもしれない。
本著に関連して、数冊の推薦本をご紹介します。マスコミや行政の談合体質について、近著からは池田信夫『電波利権』、勝谷誠彦『偽装国家 日本を覆う利権談合共産主義』をおすすめしたい。また、ダイオキシンについては、渡辺正・林俊郎『ダイオキシン 神話の終焉』を推薦したい。私たちはもっと情報リテラシーを磨かなければならないと実感させられる1冊であった。
(この本の販売部数は、読売テレビ「たかじんの そこまで言って委員会」がきっかけで大きく伸びました。その「たかじんの そこまで言って委員会」のDVD第1弾、第2弾の販売もオリコン1位になり、販売数が伸びているようです。こちらも合わせておすすめします。)
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