『大学生の論文執筆法』石原千秋(筑摩書房)

投稿者: かーくん 投稿日:2007/03/06
カテゴリー:【新書・文庫】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆

 本著は最近の学問の流れを視野に入れた実用書であり、読み物でもある新しい論文の入門書である。この春から大学院へ進学することもあり、先日ご紹介した『すぐに稼げる文章術』に続き、文書の書き方を学ぼうと読んでみました。

 この本通じて次の3つのポイントを学びました。1つ目には、論文が商品であるという意識です。良い文章を書こうとするのはもちろん、「次も読みたい!!」と思わせる文章を書く意識が大切だと気づかされました。これは論文にかかわらず、文章を書く上で心得ておくべき考えだと思います。
 2つ目には「自分の研究する分野の研究史について学ぶべき」ということです。自分が専門にする分野の歴史については、知った上で行動しなければならないと自覚させられました。新しいことを始めるときに心得ておくべきこととして、論文執筆以外にも役立つのではないでしょうか。
 そして3つ目には、様々なタイプの引用方法が紹介されていることです。短い文章を引用するときや、長い文章を引用するときの方法など論文を書く際のルールを整理して知ることができます。この箇所を読むだけでも、初めて論文を書く人には有用な1冊です。

 このように本著は論文を書いたり、文章を書く上で心得ておくべき内容を学べる良書であった。1つ残念だったのは、引用されている文献が文学や思想に関するものが多かったことです。その分野に関心のない人間にとっては、研究の背景も分からず文体も硬いため大変読みづらいと思います。ですので、分かりやすく相手の心を動かす文章が書けるようになるとは思いませんでした。相手に伝わりやすい文章力をつけるためには、以前ご紹介した山田ズーニーさんの『伝わる・揺さぶる!文章を書く』を薦めたいです。

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