『天国までの百マイル』浅田次郎(朝日新聞社)
投稿者: ね〜やん 投稿日:2007/01/20
カテゴリー:【新書・文庫】 【ね〜やんの紹介】 【おすすめ度:☆☆☆☆】
初めて読んだ浅田次郎。
この本に出てくる登場人物の誰にも、あたしはまだまだ届かない。
給料の全てを離婚した妻・子供に送る主人公
夫に対する愛情よりも子供への愛情を選んだ元妻
子供の幸せだけを祈って自分を責め続ける母親
今の幸せだけを守り続ける為に母親を無視する兄弟たち
命を救うことだけに生きる医者
そして、見返りを求めず主人公の幸せだけを祈るマリ
誰もが一生懸命、自分に正直に生きていてごまかさない。
主人公が病の母親を車に乗せ、東京から千葉に送るだけの単純なストーリーやのに、出てくる登場人物が温かくて、でもどきっとさせられる非情なところもあったりで、よかった。
不覚にも電車ん中で涙ぐんでしまった。あわててティッシュだしました。
オープン ユア ハート。
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