クリント・イーストウッド監督の映画『父親たちの星条旗』・『硫黄島からの手紙』が公開され、日米共に大きな反響を巻き起こしています。あなたはもうご覧になりましたか?それともこれから観ようと楽しみにしておられますか?私は『父親〜』の方はもう拝見しました。ドキュメンタリーとしてもドラマとしてもとても洗練されていて、観に行って良かったと思います。しかし劇場映画は商業上2時間程度という制約を受けるため、硫黄島での戦闘の全体像や、日本軍の作戦の特異さというものがいまいち把握し難いのではないかとも感じました。本書は硫黄島の戦闘についてより詳しく知りたい方にお勧めします。
本書は硫黄島の戦闘に参加した4人の兵士の手記を収録しています。小説ではないので映画のようなドラマティックな盛り上がりはありませんが、ありのままの戦場や兵士の行動が描かれており、当時の状況を映画より客観的に捉える事が出来ます。また、挿入された写真も豊富で、地図や陣地図も付録しているため、理解しやすくなっています。
[スポンサーサイト]