『武士の家訓』 桑田 忠親 (講談社)

投稿者: たけし 投稿日:2006/12/07
カテゴリー:【新書・文庫】 【たけし】 【おすすめ度:☆☆☆

 本書は、日本において著名な武将たちの家訓並びに家法を収集し、平易な現代語に訳し、解説を加えた書物です。織田・豊臣・徳川氏といった一度は聞いた事はある武将から、北条氏、朝倉氏、島津氏、黒田如水、加藤清正等、歴史通に人気の高い武将まで収録され、それぞれの残した家訓にも個性的な人格がよく現れています。

 鎌倉時代から江戸時代に至るまで、武将はそもそも武士の家柄に生まれたからには、明日には命がないかもしれない運命であり、そのような状況の中でのし上がった人物の訓戒には多くの鋭い指摘が含まれています。本書に収められた家訓は主に家臣を対象にしたものと身内を対象にしたものに分けられ、中でも身内に宛てた訓戒は表裏のない正直な心情で書かれているので、特に味わい深い内容のものが多いです。そのため、なんとなく何人もの叔父に教え悟らされるような読後感があります。
 彼らが共通して説くのは、尊いものを敬い、身を正しくし、親兄弟は結束を強め、家臣の配置に気を配り、領民に対しては憐れみの心を忘れず、平時に於いては武を嗜み、乱世に於いては文を忘れず、といった、普段我々が家庭や学校で受ける教育とはおおよそ異なったものばかりで、古いはずなのにとても斬新に映ります。そして何度か読み返したくなる一冊です。

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