『環境問題のウソ』池田清彦(筑摩書房)

投稿者: かーくん 投稿日:2006/10/05
カテゴリー:【新書・文庫】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆☆

地球温暖化はどのように起き、なぜ問題なのか?
ダイオキシンはどれくらい摂取すると問題があるのか?

 あなたはこれらをきちんと説明することができるでしょうか?いざ聞かれてみるときちんと説明できないにもかかわらず、「地球温暖化はいけない、ダイオキシンは脅威である」と思っていませんか。報道されているから真実だろうと信じ込む前に、自分の頭で考えてみるのは大事な事です。そう考えさせられる1冊でした。環境版『世間のウソ』と言ったところですが、『世間のウソ』よりも学ばさせられる点が多かったです。

 文章自体は少しあらっぽい言葉が並び、最初のうちは少し嫌な気分になりました。けれども読んでいくうちに、そのブラックジョークさがかって面白くなってきます。そう思わせてくれるのは、やはり中身が面白いからでしょう。例えば、ダイオキシン法を議論した18人の中には、13人の焼却炉メーカー関係者(新しい焼却炉を買ってほしい人達)が含まれている。こんな状態では最初から答えが出ているのではないでしょうか?

 また、後半部分の生物多様性の議論では、著者が生物学を専攻している研究者であるため、持論に偏っている部分もあります。確かに疑問に思ったり、納得できない点もありました。しかし、「生態系の現状を維持することが正しいとは限らない」という筆者の主張には面白さを感じた。この点は『バカの壁』の情報不変の話に通じるものがあると思う。

 最初の質問に答えられなかった人はもちろん。環境問題に関心がある人には、読んでほしい1冊です。良い評価をした視点から見るだけでなく、批判的な視点から観察をすることで見えてくるものも多いと思います。

 この本に加えて温暖化問題に関心がある人はロンボルク著『環境危機をあおってはいけない』、ダイオキシン問題に関心がある人は渡部正・林俊郎『ダイオキシン―神話の終焉』も読んでみてください。この本の参考文献に挙げられていました。

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