『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』安倍司 (東洋経済新報社)
投稿者: かーくん 投稿日:2006/03/21
カテゴリー:【暮らし・健康・子育て】 【か〜くんの紹介】 【おすすめ度:☆☆☆☆☆】
「ある道を究めた人が反旗を翻したとき、その発言には強烈な説得力がある。」そう思わされた1冊でした。この本では「食品添加物の神様」といわれていた筆者が実情を告白し、食品添加物の情報公開の必要性を主張している。
しかし、よくあるこれもダメあれもダメと批判だけをしている本とはひと味違う。食品添加物の「光」の部分と「影」の部分のどちらもが示されている点は良かった。確かに、添加物によって安価で容易に食べ物が手に入るようになったことは否定できないのだから。
しょうゆもどきなど添加物がたくさん使われたニセモノ調味料。売られているサラダは洗浄のために消毒液につけられていること。昨日食べたコンビニのおにぎりには10種類以上の添加物が使われていること。たくさんの実情を読むなかで、どれだけ多くの添加物に囲まれて生活しているかということを思い知らされた。
現状を知り、自分の無知を実感するだけで終わってしまわない点もこの本の良いところである。「食品添加物」=「台所にないもの」など明確な解決方法が提案されており、難しい化学式を覚える必要もないため、私もこの本を読み終えた後から実践している。
添加物が使われていると知って食べることは重要であると思う。同じ行動をするにしても、知っていて行動するのと知らずに行動をするのは違う。選択肢が与えられないのは許せない。食品添加物の情報公開はきちんとしてほしい。
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